海外のレシピ1カップ(cup)って何㏄(ml)?アメリカとカナダでも容量が違う!
海外のレシピでは、英語の文章を理解する以前に、そもそも材料の単位が違うことって結構あります。
ちなみに日本語のレシピ本だと、
“1カップ200ml(200cc)、大さじ15㏄、小さじ5㏄“
なので、わりと覚えやすい数字。
カナダで牛乳や水の量をはかるとき、
「この計量カップ、なんか200mlより多い…!?」
と違和感を感じつつも、ドンカンな私は
「1カップ」=200ml(200cc)
を疑うことなく過ごして数年。
まさか、国によって容量や基準が違うなんて…( ;∀;)
海外のレシピ1カップ(cup)って何㏄(ml)?
「え? 計量カップとかスプーンなんて、どこの国も同じでしょ??」
…と思われる方もいるかもしれません。
結論から言ってしまうと、日本の「1カップ」=200mlは、
海外の1カップ(8 oz) = 240ml もしくは 250ml
を採用している国が多く、日本とは「1カップ」あたりの量が異なります。
1カップ容量の違い | |
アメリカ | 約240ml |
日本 | 200ml |
カナダ、イギリス、オーストラリアなど | 約250ml |
日本がきっちり200mlに対して、他国の「約」って何事?!の理由は後ほど…。
ただ、大さじ小さじについては、
大さじ=1table spoon 15㏄
小さじ=1tea spoon 5㏄
を採用している国が多く、これは日本の容量と同じ。
1カップ(cup)のアメリカ基準は?計量単位変換ツールで調べてみた!
では、一般的に体積の単位『1カップ』はどれくらいの容量なのか、
グーグル検索で計量単位変換ツールを使って調べてみましょう。
カップ( アメリカ基準)- 容積(ミリリットル)… 1cup → 236.588ml
液量オンス(アメリカ基準)-容積(ミリリットル) … 8oz(オンス)→236.588ml
検索の結果、アメリカの基準だと
1cup = 236.6ml=8oz(オンス)
かなり中途半端な数値です。
oz(オンス)は日本では馴染みのない単位ですが、
北米では液体の容積を表すml(cc)の代わりとして、日常的に使われています。
じつは日本で1カップ=200ml(200cc)というのは世界共通ではなく、
国によって基準が異なるんです!
1カップ(cup)の容量をカナダの台所で調べてみた
たとえば、カナダでは料理のレシピ本などをみると、
牛乳などの液体や、小麦粉や砂糖など、 液体でないものも
「1cup」「½cup」「⅓cup」
など、「カップ」表示が多いので、カップの単位と容量はとっーても重要。
ところが、この「1cup」が、かなりのくせ者。
日本の1カップ(200ml, 200cc)と容量が異なる上、
アメリカ・カナダ・イギリスなど同じ英語圏でも国によって微妙に量が異なります。
なにそれ!
おいおい、ちゃんと統一して?(T_T)って思いますよね
計量カップ1cup=236.6ml(出所不明)
実際、家にあった計量スプーンと計量カップを見てみると、、、
- 1 cup …236.5ml
- ½ cup …118ml
- ⅓ cup …78.8ml
- ¼ cup …59ml
と、ずいぶんと中途半端な容量ですが、これは最初にお話しした
アメリカ基準の1カップ → 236.588ml
の基準を採用したもの。
いつどこで買ったかも不明な計量スプーン。
普段使わないので気が付かなかったのですが、何ml(cc)か書いてくれてるだけ親切です笑
耐熱ガラスメジャーカップ 1cup240ml(アメリカ製)
そして、毎日愛用している、カナダのスーパーで買ったPyrex社の1リットル用のガラス計量カップ
アメリカ製で、1cupあたりの容量は書いていませんが、
4cup分の水を入れると、1,000mlより少し少なかったので、1cup=250mlではないことがわかります。
ちなみにこちらは、パイレックス社の同等商品の1cup用。
商品情報には
Capacity: 0.24 liters
と記載があったので、1cup=240mlを採用しているようですね。
買ってから3年間、
ほんとにこれ、1カップ200㏄?なんか容量が多いな…
と違和感を感じつつも、気が付かずに、ず-っと使っていた私(笑)
残念ながら、海外でお持ちの計量器に容量の記載がなければ、
実際に自分で計って調べるしかありません!
1カップ(cup)は200㏄~250㏄!
なぜこんなややこしいことに?と思って計量カップについてのWikipediaを読んでみたところ、
ざっくり以下の結果に。
【アメリカの1cupの単位】
- Customary cup (慣習的な1カップ)…236.5882365ml
- Legal cup (栄養表示の1カップ)…240ml
【イギリス連邦国の1cupの単位】
- Metric cup (計量カップ)…250ml
- Canadian cup (カナダカップ)…基本は250ml(英国式 227.3045 mlの場合も)
- United Kingdom (英国カップ)…基本は250ml
【国際的に使われる1cupの単位】
- Latin American cup (中南米カップ)…200ml ・240ml ・250ml 国によりバラバラ
- Japanese cup (日本カップ)…200ml のみ
- Russian cup (ロシアカップ)…250ml・200ml。伝統的に246mlなど
…etc
たかが1カップ、されど1カップ、、スポーツ界のトーナメント戦のような大渋滞に(笑)
たくさん〇〇cupの種類はありますが、世界的に影響力がつよいcupが、
- Legal cup (アメリカ)…240ml
- Metric cup (その他諸国)…250ml
の二つだそう。
メートル法を採用していないアメリカでは、1カップを8 fl oz(8液量オンス)としているため、
正確にはCustomary cup の1cup=236.5882365mlですが、
いくらなんでも中途半端なので法律でLegal cup を定め、
「1カップは240mlでよろしくネ」
ってことにしたんですって~( ;∀;) ナニソレ。
そしてMetric cupの、1カップ = 250mlというのが、「メートル法を基準にしたカップ」で、
カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスなどのイギリス連邦加盟国では、基本的にこれを基準としています。
日本もメートル法(グラムやリットルやメートルの単位)を採用していますが、
ご存じ1カップ = 200ml、つまりこれは世界的に見れば例外なほうみたいですね。
実際に私が、カナダ(バンクーバー)で使っている計量カップは、
アメリカ基準のCustomary cup 236.5mlと、Legal cupの240mlの2つが混在。
カナダにいるのにCanadian cupとMetric cup基準の1カップ = 250mlのものが、我が家のキッチンでは見当たりませんでした。。
カナダは法律でメートル法が導入されたのが1985年で歴史が浅く、それまではアメリカと同じ単位が使われていました。
今も国境を越えてお隣のアメリカからさまざま輸入されていますから、
なかなか統一が難しく、依然アメリカの影響を強く受けているということですね。
海外の大さじ小さじは何㏄(ml)?
ふだん料理をする方ならご存じの方も多いと思いますが、
日本のレシピで「大さじ」「小さじ」も頻出語句の一つ。
小さじ1杯は5cc(ml)、大さじ1杯は15cc(ml)、つまり小さじ3杯=大さじ1杯ということになります。
海外の“計量スプーン”の表現
海外で一般的に使われる、“a measuring spoon“計量スプーンは
- serving spoon …取り分け用スプーン
- table spoon …食卓用スプーン
- dessert spoon …デザートスプーン
- teaspoon …茶さじ・ティースプーン
の4パターン。
カナダ(海外)でも、日本の「大さじ」「小さじ」くらいの少量は、1cupではなく“さじ”を使います。
大きい“table spoon” 小さい“tea spoon”。
この2つが主に使われますが、肝心の容量は何ml(㏄)なんでしょう?
Table Spoon・Tea Spoonは何cc?
先ほどの計量カップについてのWikipediaによれば、
Legal cup を基準にすると…
- 1 cup = 240 ml
- 1 tablespoon = 15 ml
- 1 tablespoon = 20 ml(オーストラリア)
- 1 teaspoon = 5 ml
Metric cup を基準にすると…
- 1 cup = 250 ml
- 1 tablespoon = 15 ml
- 1 tablespoon = 20 ml(オーストラリア)
- 1 dessertspoons = 10 ml
Canadian cup を基準にすると…
- 1 cup = 250 ml
- 1 tablespoon = 14.2065 ml
- 1 teaspoon = 4.7355 ml
…etc
オーストラリアだけ、1 tablespoon = 20 mlとナゾなのですが
海外で使われる“table spoon”と“tea spoon”は、日本の大さじ15cc・小さじ5ccとほぼ一致。(よかったw)
なので、“1 table spoon”⇒日本の大さじ1杯、“1 tea spoon”⇒日本の小さじ1杯という認識でOK。
日本から持ってきた計量スプーンも気にすることなく使えますね!
え?Canadian cupの大さじ14.2065 mlって何よ?
中途半端にズレとるやんけ!なんて言わないで…
大さじ100杯も入れるわけないので、そこはお許しを。。w
略した表記
ちなみに、Table Spoon・Tea Spoonの2つの単位は、実際には、よく略されて表記されます。
- table spoon ⇒ 略)tbsp, tbs, T ,Tsp
- dessert spoon ⇒ 略) dstspn
- teaspoon ⇒ 略)tsp, t
レシピによってはtable spoonをTやTsp、 tea spoonをtやtspと、
単に『t』を大文字と小文字でわけているものもあるので気をつけてくださいね!
ちなみこちら、キッチンにあったレンズ豆(カナダ産)の袋の裏側。
グリーンカレーの材料一覧ですが…
案の定、1cupの具体的な容量ml(㏄)は、どこにも記載が見当たりません。はぁ(*´Д`)フシンセツ。。
繊細な日本料理をつくる方なら、きっちり何mlはかりたい!という人も多いかもしれませんが、
海外のレシピを参考にするなら、あまり神経質にならず、240ml ~250mlを目安に調理するしかないですね!
海外のレシピ1カップって何㏄?アメリカとカナダでも容量が違う!まとめ
日本でおなじみの“1カップ200ml(200cc)、大さじ15㏄、小さじ5㏄“
海外では〇〇cupが大渋滞して、容量が多少異なります。
“海外の1カップ(8 oz) は 240ml ~250ml、大さじ小さじは同じ“
という確率は高いものの、最終的にはご自分で確認を…!