【マジか】プラスチック紙幣の人物は誰?メープルのにおいがする?
カナダのおカネ・感動あるある♪
紙幣が色とりどりで丈夫で破れない、しかもいい香り?!
カナダの通貨単位は、
紙幣のドル(dollar)、硬貨のセント(cent)
の2種類。
そんな紙幣のドルには、スラングとしての呼び方
「バック(buck:複数形 bucks)」
があります。
今回はカナダの紙幣について、ちょっと役立つ豆知識や使える英語のエピソードを紹介します。
カナダもアメリカも「ドル」
カナダは建国150周年というまだ歴史的にはとっても浅い国。
イギリスの植民地だった時代の単位は「ポンド」を採用していましたが、
1858年から「カナダドル(Canadian Dollar)」の導入が始まり、
1871年にカナダ全土でカナダドルの利用が統一されました。
カナダ国内にいると表記は
「$」=ドル(カナダドル)」
ですが、お隣アメリカや他国のドルと使い分けるために
「C$」・「CAD」
と表記されることもあります。
カナダ紙幣の種類
カナダの紙幣が今のようにプラスチックのポリマー製になったのは2011年以降。
偽造防止のためのホログラムや透明なフィルムのような部分もあって、
ちょっとのチカラでは簡単に破ることは出来ず、しわもよごれも付きにくくなっています。
各紙幣にはカナダの公用語である、英語とフランス語の両語表記となっていて、
日本のように紙幣によって色彩、シンボル(人物)も異なっています。
100ドル紙幣(茶色)
カラー:茶色
表の肖像:ロバート・ボーデン(Sir Robert Borden)
表は、第8代カナダ総理大臣のロバート・ボーデン氏。
裏は、医師兼科学者であったロバートにちなんだエピソード。医療的革新として、インスリンの瓶、DNAのらせん、脈拍などの波形と、顕微鏡を覗いている女性の絵が描かれています。ちなみにインスリンは、カナダ人が世界で初めて抽出に成功しました。
50ドル紙幣(赤色)
カラー:赤
表の肖像:ウィリアム・ライアン・マッケンジー・キング(William Lyon Mackenzie King)
表は、第10代カナダ総理大臣のウィリアム・リオン・マッケンジー・キング氏。
裏は、セント・ローレンス川からニュー・ファンドランドまでを行き来した、海洋・地層研究に使われたCCGSアムンドセン砕氷船。
船の絵には、カナダの先住民イヌイット族が使う言語、イヌクティトゥット語で「北極」という文字も記載。
20ドル紙幣(緑色)
カラー:緑
表の肖像:エリザベス2世女王(The portrait of Queen Elizabeth II)
表は、英国女王であり、カナダの女王でもあるエリザベス女王2世。
裏は、フランスにあるカナダ国立ヴィミー記念碑(ヴィミー・リッジ記念碑)の建物。
第一次世界大戦中にフランスでの戦(ヴィミー・リッジの戦い)で亡くなったカナダ人兵を弔うための平和塔です。
10ドル紙幣(紫色)
カラー:紫
表の肖像:ジョン・A・マクドナルド(Sir John A. Macdonald)
表は、初代カナダ総理大臣であったジョン・A・マクドナルド
裏は、ロッキー山脈を背景に走るカナダの国営鉄道、「VIA鉄道」プロジェクトの基盤をつくった人物として称されています。
5ドル紙幣(青色)
カラー:青
表の肖像:ウィルフリッド・ローリエ(The portrait of Sir Wilfrid Laurier)
表は、第7代カナダ総理大臣ウィルフリッド・ローリエ氏。フランス系カナダ人として初めて総理大臣になった人物であり、国際宇宙ステーションのロボット工学における多大な貢献者。
裏は、国際宇宙ステーションの一部であるカナダーム2とデクスター。
カナダ紙幣はFrontiersがテーマ
プラスチック紙幣に描かれたている人物は全て
「Frontiers(開拓者・開拓精神)」
というテーマにデザインされてたもの。
ちなみに、昔は1000ドル札や2ドル札というものも流通していましたが、
現在では使用廃止になっていてかなりの激レア、希少価値の高いものになっています。
100ドル紙幣はメープルシロップの香り?
ちなみにこのポリマー、こするとほんのり甘い香りがすることから、
カナダ人の間ではメープルシロップの匂いがする!
というワンダフルな都市伝説あり。
わざわざニュースになった検証時の結果…
特に証拠はありませんが、信じるかどうかはあなた次第とのことです。
紙幣のスラング語「buck」を使いこなす!
お金に関する砕けた言い方スラング。
「ドル」の代わりに
buck(バック)
と口頭で日常的によく使われる言葉です。
【例文】
- Can I borrow 5 bucks? 5ドル貸してくれる?
- I found 20 bucks. 20ドル見つけた!
- This shirt was 30 bucks. このシャツは30ドルです
- He’s making big bucks. 彼はお金をかなり稼いでいる
- Can I borrow couple bucks from you? ちょっと借りていい?
buckはあくまで口頭で使われる言葉。
ですから例えば【1.20 = One dollar twenty cents】のことを、One buck twenty centsとは言いませんので要注意。
ちなみに大きな単位・1000$のことを、
grand(グランド)・K(ケイ)
も良く日常で使われます。
- How much is this car? → It’s twenty thousand dollars のかわりに It’s twenty K(ケイ). It’s twenty grand.
ここがヘンだよカナダ人
多種多様性を重んじる多民族国家カナダ。
画一された統一性を重視しない考え方やスタイルは、お金に関しても顕著に表れています。
そもそもカナダ人は、デビットカードやクレジットカードで支払いばかりで、現金はさほど持ち歩かない文化。
カフェなどでちょっと小銭を出すくらいです。
それなのに事あるごとに
「イエーイ☆○○記念だ!」
と称して、異なるデザインの硬貨や紙幣をガンガン発行。
さきほど紹介した紙幣も、色は同じですが手元にある紙幣の偉人が違う~というのはよくあることです。
お金のデザインや変革にこだわりすぎてた結果、
2013年からは最小単位の1セントコインについて
「ごめん!製造するのに採算が合わなくなっちゃったから廃止するね!」
と製造廃止する事態にww
自由過ぎるっ でも結構わるくない!
コインについてはこちらも併せて要チェック!してくださいね~↓