スカンクってどんな臭い?取れない成分の正体は大麻の噂って本当?
私の自宅はマンション3階なのですが、
夜、ベランダに出てタバコを吸ってる主人がしょっちゅう言うんです。
「またスカンクのニオイ!あぁ~もぉ~くっさ~!」
と。
(タバコの煙の方がよっぽど不快で臭いんですけど!?)
という私の心の即ツッコミはさておき。
でも、その“個体”は一度も見ることがなかったので、今まですっごく不思議だったんです。
それもそのはず、スカンク臭は、
風向きによっては2km先からもニオうのだとか!
なんとも、恐るべしスカンク。
カナダに来て3年、スカンク臭を嗅ぐだけ嗅がされてきましたが、
ようやくその姿を激写することに成功しました!
しかも、バンクーバーのダウンタウンのど真ん中で。
スカンクの匂いってどんなニオイ?
スカンクが威嚇する時に発する強烈な匂いってどんな匂いなんでしょう。
[photo]Striped Skunks,2008,by birdphotos.com
- 匂い=好ましい香り
- 臭い=不快な香り
という使い分けがある「ニオイ」。
スカンク臭と言われて初めて体験したその香りは、今まで嗅いだことがない独特のニオイでした。
「人間も失神するほど強烈!」
「服についたらとれないほど臭い」
と例えられることが多いスカンク臭なので、
「目に沁みるくらい強烈!?」
「下水道とかドブの臭い?」
とか想像しますよね。
ですが、個人的な感想ですが、あえて例えるなら
スカンクの臭い=マリファナのニオイ
とよく似ています。
ぶっちゃけ、私には区別がつかない程、2つは同じニオイです。
コトバで他に例えるなら
「発酵しているような、やや酸っぱくて、ニンニクが真っ黒く焦げたようなニオイ。。」
かな?
何とも言えない表現になりますが、鼻にツンとくる刺激臭というわけではないんです。
ずっと嗅ぐのはさすがに無理ですが、正直、そこまで不快なニオイではありません。
(※あくまで私の個人的な意見ですが、周りの友人も同じ見解なので、私の鼻がおかしいわけではないと思います笑)
スカンクの匂い=カナダで合法のマリファナ(大麻)!?
そもそも、
マリファナのニオイが分からない!
と、ビックリした人はゴメンナサイ。
多くの日本人にとっては、
マリファナ(大麻)=危険な違法薬物
というイメージですが、
じつは、カナダでは、長年若者の間では日常的に使用されていて、
2018年10月17日から、ついに嗜好品としてのマリファナ(大麻)の所持・使用が合法化されました。
これは先進7カ国では初、世界ではウルグアイに次ぎ2番目の出来事なんだそうで…!((+_+))
嗜好品というのは、お酒・タバコ・コーヒー以外にいろんなモノがあるものです。
私はタバコもマリファナも吸いませんが、
個人的には、タバコの煙のほうがマリファナより臭くて不快に感じますし、
バンクーバーでも、若者を中心にあちこちで吸われているので、
道を歩けば、しょっちゅうマリファナのニオイが鼻につく環境なんです。
街中では
- オシャレなマリファナ用パイプ
- 栽培用の種
- 葉っぱを練り込んだクッキーやチョコレート
などが、露店やマリファナ専門店で売られていたり、テレビでもマリファナ葉の料理番組があったり…
カナダでは、高級な食用ハーブさながらの扱いをされてるマリファナは、産業の一つとして広く定着しています。
Cannabis, especially to the trained nose, doesn’t come with one odor – different strains elicit different aromas. But many of them – while they may have hints of other things like citrus or pine –do have a foundation that smells skunky.
(マリファナはいろんな匂いがあります。ときには柑橘類や松のような香りがするものも。でも、もともとはスカンクのニオイと同じです)
英語で、CannabisとかPotとか言われるマリファナ。
実際に、スカンク臭=マリファナの匂いというのは世間でも広く認知されていて、
「It’s skunkey!」
スカンクみたいでいい味じゃん!
というのは、マリファナ愛用者の間ではお決まりのスラングなんだとか。
…ってことは、
マリファナ愛用者にとっては、スカンク臭は涙が出るほどずっと嗅ぎたい芳醇な香り!?
ってことになります。w
今のところ、私の周りにマリファナ愛用者がいないので、機会があれば確かめてまたこの記事でも報告しますね(笑)
※日本の大麻取締法では、マリファナは日本国外での所持や使用、日本への持ち帰りも適応される場合があります。安易に手を出さないように!
スカンクの生態【画像&写真】
名前 | スカンク(Skunk) |
分類 | ネコ目スカンク科の哺乳類 |
生息地 | 北アメリカ・中央アメリカ・南アメリカなど |
体長 | 40〜68cm |
体重 | 0.5〜3kg |
食べるもの | 雑食性(ネズミ、鳥の卵、昆虫、果実など) |
主に草地や森林地帯に生息しているスカンクですが、
バンクーバーではダウンタウンでも多く見かけることができ、
可愛そうなことに車に轢かれてしまうことも多いスカンク。
ダウンタウンのロブソン通りにいたスカンクは、尻尾がワッサワッサで、体も大きくてビックリ!
▼体長も1メートルくらいあったような…大きくて迫力ありました!
スカンクの体は、白黒まだらでふさふさとした長い尾、
顔に白い線、背中に2本に分かれる白い筋があるのが特徴です。
普段は地中に巣穴をつくって生息しているスカンク、
住宅地の庭先に、日中はひっそりと暮らしているんでしょうか。
そしてスカンクの最大の特徴といえば、あのニオイです。
スカンク臭の成分は「おなら」じゃない!?
スカンクの強烈な臭いの正体は、
「オナラ」ではなく、肛門の両脇にある肛門腺から噴出される分泌液。
敵を威嚇し撃退するための最強の武器ですが、直接嗅いでしまうと、
あまりの悪臭に人間ものたうち回るほどで、風向きによっては2km先からも臭うのだとか!
スカンクの臭い成分と威力
スカンクが肛門から出す分泌液の主成分は
『ブチルメルカプタン(C4H9SH)』
という化学成分。
ニオイの表現は文献によって異なり、硫化水素臭やにんにく臭など言われるようですが、
やはり「スカンク臭」という表現がしっくりきます。
スカンクの臭いが取れない理由
スカンクの分泌液・ブチルメルカプタンは、蛋白質と強く結合する性質があるため、皮膚についてしまうと臭いを消すのは困難。
専用の脱臭液が必要で、洗っても洗っても、何日も臭いを取ることはできないんだとか。
その威力は、
- 4〜5m離れていても命中させることができる
- 目に入った場合、一時的に目が見えなくなる
- 皮膚に付着すると臭いが消しづらい
- 衣服の場合は廃棄処分
- 風向きによっては2km近くにも悪臭が及ぶ
など、すさまじい威力があります。
スカンクのお尻からでる分泌液は、
臭いも強烈、飛距離も強烈、残留も強烈!
人間の嗅覚でも、数キロ先からでも余裕で臭いが確認できるスカンク臭。
直接分泌液が肌にかからない限り、
「ちょっと変な臭いがするな~部屋に入ってこないように窓しめよう」
くらいで済みますが、
直接分泌液の臭いを吸い込んだり触れてしまうと、あまりの強烈な臭さに吐き気に襲われ、
洋服も破棄になり、呼吸困難になって失明もあり得るというのですから、とんでもない凶器なんです。
スカンクってどんな臭い?取れない成分の正体は大麻って本当?まとめ
「スカンク臭」は例えるならマリファナ(大麻)の匂い…とはアウトすぎる表現になりましたが、
実際にカナダにいれば、嫌でも毎日嗅かざるを得ない独特のニオイ。
今まで臭ってばかりでスカンクの姿が見れなかったのは、
風向きによっては2km近くにも悪臭が及ぶからとは!
今までは、風で薄められたスカンク臭だったので、そこまで不快に感じませんでしたが、
むやみに近づくと命の危険がありそうなので気を付けたいと思いマス…( ;∀;)
▼バンクーバーのダウンタウンには、黒いリスもいます▼