インスタントポット保温機能の時間と温度は?ローストビーフも超簡単!
インスタントポットの『保温機能(KeepWarm)』は、「保温するだけ」じゃない!?
インスタントポットの保温機能なら、3段階で一定の温度をしっかりキープしてくれるから
- 米麹が甘くなる温度
- 低温調理
- 低温殺菌
にも最適!
インスタントポットを使い倒している私が、
実際に毎日活用している、保温機能の使い方アイデアやレシピもご紹介♪
インスタントポットの保温(keepWarm)機能の時間と温度
インスタントポットに搭載されている、保温(KeepWarm)機能。
インスタントポット公式サイト(英語)によると、保温(KeepWarm)機能の設定時間と温度(※1)がこちら
・手動の保温設定は最大99時間5分
・保温機能の温度は摂氏145〜172°F(=62℃~77℃)
・ただし炊飯の場合は2時間以上の保温はおススメしない(※2)
(※1)型式【Nuo】【Nova】【Lux】共通です。最新の【Ultra】は保温温度も手動で調節できる機能が追加されています。
(※2)一般的な炊飯器の保温機能と違い、炊いたお米をそのまま放置しておくとカピカピになります
保温(KeepWarm)機能は、ボタンを押すごとに
▼Less (低)
▼Normal (中)
▼More (高)
の3段階で温度が調節できるようになっています。
実際に内釜に水を入れ、10~15分ほど待ってから、
蓋を閉めた状態のお湯の温度と、蓋が無かった場合のお湯の温度を計ってみました。
保温モード | 蓋を閉めた状態(※1) | 蓋無しの状態(※2) |
Less (低) | 60.4℃ | 59.6℃ |
Normal (中) | 63.5℃ | 61.8℃ |
More (高) | 74.6℃ | 72.0℃ |
(※1)10分ほど蓋をした後、蓋を開けた直後のお湯の温度を計りました。
(※2)さらに10分ほど蓋を開けっ放しにした後の、お湯の温度を計りました。
筆者が個人的に、型式DUONOVAでそれぞれ3回計測した平均値になりますので、メーカーが保証するものではありません。
図のように、同じ保温モードでも、蓋が無い状態のほうが、
蓋を閉めた状態よりも、1~2℃ほど低い温度ということが分かりました!
おすすめの使い方1)米麹の酵素を働かせて甘くする
甘酒や塩麹などの原料「米麹」(こめこうじ)。
米麹の酵素を働かせて、おいしい甘味が出てくる最適温度は、ズバリ60℃。
インスタントポットの保温機能のNormal (中)でカンタンに手作り甘酒が作ります。
⇒インスタントポットで作る米麴レシピはこちら
⇒インスタントポットで作る甘酒のレシピはこちら
おすすめの使い方2)低温調理
インスタントポットの保温機能は、低温調理にも使えます。
“低温調理“とは、低温で時間をかけて加熱する調理法で、
肉や魚などの食材にもよりますが、40〜60℃台で加熱することが多い調理法。
ちなみに、インスタントポットには《スロークック機能》というのが搭載されていて、
低温調理と勘違いしやすいのですが、《スロークック機能》は下記の通り、
温度が80℃以上とかなり高温。いわゆる低温調理というには、不向きな範囲になります。
《スロークック機能3段階の温度》
Less(低): 82-87.8°C/180-190°F (low setting in a slow cooker)
Normal(中): 87.8~93°C/190-200°F (medium setting in a slow cooker)
More(高): 93~99°C/200~210°F (high setting in a slow cooker)
低温調理でフォアグラみたいな牛レバー
「もう一度、レバ刺しが食べたい…!」
日本でレバ刺しが禁止になって以降、いまだにあの味が忘れられなかった私。
牛レバーの刺身は食べられないけど、
レバ刺しに味がそっくりでフォアグラみたいな食感が味わえるレバー
が低温調理でできます!
一口食べた瞬間、とろっとクリーミー、むしろレバ刺しを超えるおいしさ!
【インスタントポットの設定】・保温機能Normal (中) 90分
【材料】
・牛レバー 250g
・牛乳 100cc
・ごま油 10cc
<つけだれ>
・しょうゆ お好みの量
・ごま油 少々
<お好みで薬味>
・おろししょうが
【作り方】
1.牛レバーの下処理
牛レバーの血筋や血の固まりを流水で洗い流し、牛乳に浸して冷蔵庫で1~2時間置く
2.フリーザーバッグに投入
浸し終えた牛レバーを流水で洗い流し、水気を切る。
フリーザーバッグに入れてごま油を加え、空気を抜いて密封する。
3.インスタントポットに投入
インスタントポット保温機能Normal (中)にセット、水から入れて蓋をして15分ほど待ちます。
60℃以上の温度に達したら、フリーザーバッグを湯せんに入れ、低温調理をする。(90分)
4.氷水で急冷する
低温調理が終了したらフリーザーバッグを取り出し、そのまま氷水で急冷する。
5.仕上げ
牛レバーが冷えたら水気を切り、ごま油と醤油を合わせたものやお好みでおろししょうがを添えて、出来上がり。
▼ふたを開けたままで90分、しっかり中まで熱を通します。
▼ごま油と塩とおろし生姜でどうぞ~♪
低温調理でローストビーフ
低温調理器で人気の【BONIQ】のレシピサイトによると、
ローストビーフを低温調理で作りたいときは、
牛もも肉1枚(約250g、厚さ4cm)なら58℃で3時間40分が目安。
【インスタントポットの設定】
・保温機能Normal (中) 3時間
【作り方】
お肉に塩で下味し、すぐに低温調理開始。
インスタントポットの保温機能Normal(中)、60℃以上で3時間、フリーザーバッグに入れて密封する。
油を熱したフライパン(強火)で表面に焼き色をつけ、肉汁が落ち着くまで10分寝かせる。
▼生っぽさはなく、きれいなピンク色に!
▼柔らかくてジューシーなローストビーフ、美味しくいただきました
食材に常駐する食中毒菌の違いにより、 各食材に応じた温度設定と加熱殺菌時間があります。
厚生労働省の指導によると、食肉による食中毒防止のための加熱条件として、
お肉の中心部を75度で少なくとも1分間という目安を示しています。
それより低い温度で調理する場合、75度1分と同等とみなされるのは、
70度では3分、65度では15分、さらに低い温度だと、63度で30分、
計算上は58度だと126分になります。
※【BONIQ】が推奨する低温調理の加熱時間基準表はこちらも参照してみてくださいね。
温泉卵
温泉卵に必要な温度は、ズバリ70℃。
これは白身と黄身の固まる温度の差を利用した調理法です。
インスタントポットの保温機能のMore (高)なら、適温で温泉卵も作れますよ。
⇒インスタントポットで作る温泉卵レシピはこちら
おすすめの使い方3)低温殺菌
食中毒細菌の多くは、60℃以上でほぼ死滅するため、
- キッチン用布巾
- ガラス瓶
- プラスチック製のタッパー
などはこまめに低温殺菌したいですよね。
とくにプラスチック製のタッパーは、耐熱温度が70℃という製品も多いため、
沸騰したお湯をかけると変形する場合も。(←すでに何度もやってしまいました…汗)
直接食品がふれるような、毎日使うキッチン用布巾も、
ハイターなどの漂白剤はあまり使いたくありません。
インスタントポットの保温機能Normal(中)なら、
60℃以上を安定して保ってくれるから低温殺菌&消毒には最適です。
▼内釜は丈夫なステンレス製のため、汚れがひどい時は重曹を入れても大丈夫です
▼ジャムの瓶などは、よく再利用するので助かります
▼30分以上じっくりつけておくと、シール跡も綺麗につるんと剥けて感動!
インスタントポット保温機能の時間と温度は?おすすめの使い方まとめ
インスタントポットの保温機能を生かしたアイデアをご紹介しました!
ボタン一つでしっかり安定して温度を保ってくれるので、本当に便利、
まだまだ色んな用途が広がりそうです♪