【画像】キバナフジ(黄花藤・金鎖)の花言葉!日本の名所は?
先日、バンクーバーにあるバンデューセン植物園に行ってきました。
5月~6月がちょうどキバナフジが見ごろということだったのですが、
まるで黄金の藤棚のようになる姿は、本当に見事で圧巻されてしまいました。
“キバナフジ“は漢字で書くと「黄花藤」
別名“キングサリ“の漢字は「金鎖」
キバナフジは日本でも見ることができ、季節は同じく5~6月が見頃です。
- キバナフジは本当に「藤」の仲間?
- 名前の由来や花言葉
- 日本でキバナフジの名所はどこ?
など気になったので調べてみました。
キバナフジ(黄花藤・金鎖)とは
名前の通り、
- 黄色い藤の花で「キバナフジ」
- 金の鎖で「キングサリ」
という名前の美しいこの植物はいったいどんな花なんでしょうか。
科・属 | マメ科・キングサリ属 |
和名 | キバナフジ(黄花藤)・キングサリ(金鎖) |
英名 | Laburnum(ラバーナム) ・Golden chain tree(ゴールデンチェーンツリー) |
学名 | Laburnum anagyroides(ラバーナム アナロイディス) |
木の高さ | 5~7メートル |
花の房の長さ | 20センチ~30センチ |
原産地 | ヨーロッパ中南部 |
開花期 | 5月~6月 |
キバナフジの特徴
キバナフジは、ヨーロッパ原産のマメ科キングサリ属の落葉樹。
日本でよく見かける紫色の「藤の花」はマメ科のフジ属という分類なので
植物学的にはキバナフジは「藤」の仲間ではありません。
花は房状になっていて、数cmの小さい花が20-30cmほど連なって咲く花です。
英名は
「Laburnum (ラバーナム)」
といいますが、黄色い花が鎖(chain)にみえることから、別名
「golden chain tree(ゴールデンチェーンツリー)」
と言われます。
日本には明治初期頃に渡来したとされ、英名をそのまま訳して「金の鎖の木」、
「金鎖(キングサリ)」
と言われるようになりました。
また、藤(フジ)に似て房状に花が連なって咲くことから、別名
「黄花藤(きばなふじ)」
という名前もついています。
美しいけど毒性がある
キバナフジは植物分類上、
豆の仲間で有毒植物としても知られています。
鑑賞するだけなら問題はありませんが、
特にタネには毒性の強いアルカロイドという化合物が含まれているので、
うっかり口にしてしまわないよう、取り扱いには注意が必要です。
ヨーロッパではメジャーな植物
キバナフジは、枝が柔らかく、連なって育つという性質から、
フェンスやアーチの形に仕立てることもでき、とくにヨーロッパではよく見かける植物です。
キバナフジにはいくつか品種があり、
- 小型で樹冠が広がるもの
- 花が小さく花房が細いもの
- 短い花房で大きめの花をつけるもの
などありますが、中でも花の房が50〜60cmと長く、樹高も高くなる
Laburnum Vossii(ラバーナム・ボッシー)
という品種がヨーロッパでは有名です。
キバナフジ(黄花藤・金鎖)の花言葉
キバナフジの誕生花は
「4月30日」・「6月22日」
①【哀愁の美】【はかない美】【淋しい美しさ】
②【相思相愛】
【哀愁の美】は、どちらかというとマイナスなイメージ。
“美しい花にはトゲがある”というように、毒があるため誰も近づくことが出来ない孤独な美しさ、ということでしょうか。
対して【相思相愛】はプラスイメージ。
花がまとまって連なって咲く仲の良い様子を表しています。
恋人間や夫婦間で贈るのに適した言葉ですので、分かり合っている間柄で、好きな人に贈ってあげてくださいね。
バンクーバーでキバナフジが見られるところ
バンクーバーでキバナフジの名所と言えば、何といっても
バンデューセン植物園(VanDusen Botanical Garden)。
@VanDusen Botanical Garden
キバナフジの小道「LaburnumWalk」は、この植物園の一番の見どころの一つ、5月~6月が最も見頃です。
・バンデューセン植物園の四季の見どころ・緑の迷路も要チェック!
日本のキングサリ(金鎖)の名所
日本ではどちらかというと、
「キバナフジ(黄花藤)」
より
「キングサリ(金鎖)」
と言うほうが一般的なようです。
キングサリは、夏の暑さには弱いものの、冬の寒さには強いため、
関東以北の地域では庭植えが可能で、最近は園芸として育てる人も多いとのこと。
キングサリの名所と言えば「北海道」。
北海道の代表的な花として、県のホームページでも紹介されているほど、街の至る所で見ることが出来ます。
他にも、
- 足利フラワーパーク(栃木県)
- 京王フローラルガーデン(東京)
で5月~6月頃に見ることができます。
まとめ
初夏に見られるヨーロッパ生まれの黄金色の花、Laburnum(ラバーナム)は、
遠くで見ると本当に金の鎖が木に連なっているように見えるため、
その花姿から
- 「Golden chain tree(ゴールデンチェーンツリー)
- 「金鎖(キングサリ)」
と名付けられました。
また、「フジ(藤)」のように房状に垂れ下がって花を咲かせることから
- 黄花藤(キバナフジ)
とも言われます。
全体的な花言葉は「哀愁の美」。
美しすぎる上に毒があるため、近づきがたい寂し気な雰囲気さえあります。
日本では見られる場所は少ないですが、一度見ればその美しい姿に圧巻されるはず。
初夏にぜひ訪れてみてくださいね。