【衝撃!】カナダ・バンクーバーは中国人だらけ?人口割合は?
カナダ人は目が青い金髪の白人の人ばかりに違いない!
…と思っていざ来てみたら
周りは自分と同じ顔のアジア人だらけだった!
という声が多く聞かれます。
人口約4000万人・国面積は日本の約30倍という、広大な自然が豊かで住みやすい国カナダ。
2017年、カナダは建国150年のお祝いをしたばかりなので、
日本の生誕2677年と比べると、歴史的にはまだまだ未熟な国といえます。
イギリスからの移民を筆頭に成長してきたカナダですが、特にここ数年
「バンクーバーが中国人に乗っ取られている!」
と、何やら物議をかもしだしている様子。
現地の事情を調べてみました。
移民で成り立つ国・カナダ
初めてバンクーバーに来て驚いたのは
アジア系の国の人たちが多いな~
ということ。
じっさいに来てみると、
中国人、韓国人、フィリピン人、タイ人、インド人…
日本人もたくさん!(私もそのうちの一人w)
『中華大好き!色んな国の料理も食べられてラッキー!』
と能天気な私。
と思いきや街ですれ違う人たちは
- 英語以外の母国語の人の方が絶対多い!
- 何語しゃべってるのかもぜんぜん分からないぃぃ~!
と感じるのも事実。
まさにガイジンのガイジンによるガイジンのための国・カナダ!
単一民族国家ジャパン出身の私にはどうしても
『郷に入っては郷に従え』
という諺が脳裏をよぎるんだけど…
ここではそれぞれの国の人たちがそれぞれのコミュニティで独立して成り立ってるっていうイメージだから、
この諺の概念はあまりなさそう。
カナダ&バンクーバーを「中国語」で言ってみる!
実際カナダは経済発展のために、イギリスからの移民を筆頭に積極的に受け入れてきた歴史があります。
でもここ数十年間で、特に中国からの移民が急増しているんだそう。
もちろん、カナダの公用語は
英語・フランス語(おもにケベック州)
だから、レストランとか公共の場では英語が主だけど
それにしても街のあちらこちらに中国語の看板がたくさん!
ちなみに
【バンクーバー】温哥华 Wēngēhuá 発音:ウェンクーフゥア
と言います(^^♪
「看板」といっても
銀行・投資会社・不動産
など、経済のボス的存在の企業に、中国語の看板がたくさん。
もちろん
「sushi・寿司」
「ramem・ラーメン」
などの日本食レストランは昔から地元の人にも絶大な人気だけど↓
やっぱりこの現実をみると、力の差を感じずにはいられないよね…。
カナダに中国系の人が多い理由2つ
①19世紀~チャイナタウン形成
中国の人がカナダに最初に移民してきたのは、19世紀半ば。
鉄道開発とカリフォルニアのゴールドラッシュの時で、カナダの鉱山を求め世界中から移民が集まり、
たくさんの中国人もカナダにやってきました。
カナダでチャイナタウンがあるところ
カナダにあるチャイナタウンは
- ビクトリア (カナダに最初にできたと言われる)
- バンクーバー (1858年に発祥)
- トロント
- カルガリー
- モントリオール
などで、各街のチャイナタウンには、それぞれ歴史があります。
ゴールド・ラッシュが終わると、今度は鉄道を作る労働力として中国人は必要とされました。
バンクーバーのチャイナタウンは、そのとき、州政府から期限付きで無償で現メインストリートの一角を貸与されました。
以降その一角は、あまり法律の規制対象にもされず、チャイナタウンは孤立し、与えられた地で独自の文化を築きあげていったのです。
▼バンクーバー・GASTOWN付近にあるチャイナタウン一帯
②1997年香港返還
そして、もうひとつ一番大きな理由は「香港返還」。
香港返還(ホンコンへんかん)とは、1997年7月1日に、
香港の主権がイギリスから中華人民共和国へ返還された出来事。
どう関係があるかというと、それによって
・これから私たちどうなるの?!
・やだ!中国に収まりたくない!
という一部のお金持ちでプライド高い香港の人たちは、中国に戻ることに強い拒否感・危機感があったそう。
なのでクモの子を散らすように、次々に外国に移住を実行したんだって。
移住先にバンクーバーが人気なワケ
そんなわけで、香港の人たちがバンクーバーにたくさん来たのは
- どちらもイギリス領だったカナダと香港はビザなしで行き来できた
- カナダは先進国でかつ英語を話せる国だった
- バンクーバーは気候が温暖で住みやすい
- バンクーバーは港もあって経済発展も見込める
などの移住するのにパーフェクトな理由が揃っていたから。
今では誰が言い出したのか分からないけど
ホンコン×バンクーバーで
【Hongcouver 】ホンクーバー・香哥华
って言われるくらい(笑)
現在では、バンクーバーでも風水的に良い方角とされたリッチモンドにたくさん移り住み、
リッチモンドが巨大なチャイナタウン化となっています。
カナダに移民が増えたのは政府の政策も大きな理由
中国からの移民がカナダに多い理由は、それだけではありません。
カナダ政府自身も、積極的に移民を受け入れてきた背景があるから。
今は廃止されたんだけど、数年前までは「投資家移民」という制度がありました。
外国の富裕層を呼び込んで、国内の経済を活性化させるための制度です。
ただの「移民」じゃないよ。
と・う・し・か・い・み・ん ♪
つまりお金持ちの人限定の移民制度ということ。
という内容。
そんな金持ち父さんどこにおるねん!
っと思いきや、
この制度をガンガン利用できたのが中国の富裕層たち( ;∀;)
で、結果中国からカナダに移住する人が相次いだのです。
カナダ政府さん…いくらお金がほしいからといって、これでは自業自得、文句も言えませんよね。
中国系の人口割合・日本人はどうなの?
バンクーバーの人口のうち中国人の割合はどれくらい?という疑問。
2011年のデータによると↓
European Canadian | 46.2% |
Chinese | 27.7% |
South Asian | 6% |
Filipino | 6% |
Southeast Asian | 3% |
Japanese | 1.7% |
Latin American | 1.6% |
Mixed visible minority | 1.5% |
Korean | 1.5% |
Aboriginal: | 2% |
West Asian | 1.2% |
Black | 1% |
Arab | 0.5% |
2017年のあるデータによると、実際にバンクーバーの人口230万人のうち、
中国系の住民はおよそ5人に1人、41万人以上に達していて、年々増加し続けていると言います。
でも、このデータも一概に正しいとは言えません。
なぜなら多くの中国人はカナダの国籍に切り替えて、何世代もカナダに住んでいるので、
両親が移民者なら、その子供はカナディアンだからノーカウント。
なので、実際に中国人移民と言っても次世代の子供は含まれないですし、
学校やダウンタウンなど、実際の現状をみるとバンクーバーの住宅を購入する3人に1人は中国人という事実も。
人口割合はすでに2~3人に1人は中国系の人ではないかなという気がします。
なぜ中国の人が増えることで問題視されてる?
カナダは移民の国・多民族国家だから、どこの国の人でも移住は大歓迎。
でも今、一番深刻に問題視されてるのは
「住宅問題」
なんです。
統計によると、バンクーバーの一戸建て住宅の価格は直近1年で30.1%も上昇、
平均価格は約1億5000万円で、現地平均の世帯年収7万3390米ドルの約19倍。
それに対して、
日本の平均価格は2017年現在だと約4000万、世帯年収の約8倍と考えると
普通の人は手が出せないとんでもない価格ということが分かります。
投資目的で住宅が爆買い→現地住民の住むところがない!
住宅価格の急騰した理由は、
中国人の富裕層が「投資目的」で住宅を大量購入している
という事実と明かに関係しているから。
実際2015年度の時点で、中国人バイヤーからの住宅成約率は33%、3人に1人の割合なんですって!
住宅の上昇を狙って、多くの中国人オーナーは住まずにそのまま長期放置。
結果、ダウンタウンや高級住宅地など一部でゴーストタウン化が進んでいます。
購入されても誰も住んでないので空き家だらけ
↓
現地の人にとっては、家が足りないから家の値段が上がる。
↓
貧困層が増えるという悪循環…。
実際わたしの住んでるダウンタウン近くの1LDKの小さなマンションでさえも、年々家賃が上がってます。
大家さんの裁量で相場をみながら上げてもOKな国なので…うぅちょっと深刻ですね…
まとめ
カナダは移民で成り立っている国。
もちろん政府は今後も、ますます移民推進を進めていくとしています。
政治的な問題については、私ごときが薄い知識でコメントするに足りませんが、
どこの国の人であっても、どこの国に住んでいても、人は人。
国籍関係なくお互いを尊重し合いながら、平和的に暮らしていきたいですね。