【新グレードで選ぶ!】メープルシロップ本物偽物の見分け方選び方!
あなたはメープルシロップをどんな基準で選んでいますか?
何となく体に良さそうだからと、適当に安いものを買っていませんでしょうか。
メープルシロップといえば、カナダ産が世界シェア8割以上を占めていて、
カナダ産のなかでも「グレード/Grade」という4段階の等級=ランク分け(基準)が存在します。
グレードは、商品ラベルの表記を購入前に確認することで、味・風味・甘さがどれくらいか分かるようになっています。
本物のメープルシロップはミネラル類が豊富でヘルシー、体にうれしい甘味料ですが、
選び方を間違うと、人工甘味料たっぷりの、偽物メープルシロップを買ってしまうかもしれません。
- 本物のメープルシロップとは
- メープルシロップの旧グレード・新グレードとは
- ニセモノ注意!ラベルのココをチェック!
など、メープルシロップの見分け方や選び方のコツを確認して、
自分好みの本物のメープルシロップも選べるようになりましょう。
本物のメープルシロップって?
メープルシロップとは、名前の通り「maple(メープル)=カエデ」の樹液だけで作られた100%天然の甘味料です。
もともとの樹液は無色透明ですが、これを煮詰めて濃縮することで、私たちのよく知るメープルシロップになります。
はちみつとの見分け方は?
はちみつの原材料はご存知「花の蜜」。
メープルシロップもはちみつも、どちらも自然の植物の蜜なので主成分は「ショ糖」です。
しかしはちみつは、ミツバチの体内酵素によって、ショ糖がブドウ糖と果糖に分解されます。
メープルシロップはミネラルが豊富で甘さ控えめ、
はちみつはビタミンが多く甘みが強いという特徴があります。
くわしくはメープルシロップとはちみつどっちが体にいい?がお役に立ちます。
メープルシロップの原産国
メープルシロップ原産国といえばカナダ。
シュガーブッシュと呼ばれる「サトウカエデ」の原生林が広がるカナダ南東部が中心で、
世界に流通している8割以上はカナダケベック州産で圧倒的なシェアを誇ります。
そのほか、カナダのオンタリオ州・アメリカの北東部、日本でも埼玉県、山形県の一部地域で生産されています。
カナダではメープルシロップに関して厳しい品質基準を設けていて、
ケベック州では7,000人以上の生産者を会員とするメープルシロップ生産協会があり、販売量・価格設定・流通方法などを厳しく統制しています。
ですから本物のメープルシロップ選びに迷ったら、まずはカナダ産を選べば安心です。
美味しいカナダ産メープルシロップのヒミツ
メープルの樹木は、夏の間にデンプンを養分として蓄えます。
そのデンプンはやがて糖分へと変わり、-30度にもなるカナダの厳しい寒さに耐えるのです。
春になって雪解け水が流れ出すと、メープルの樹木は土壌から水分と豊富なミネラル分を吸い上げます。
これが、樹木の栄養分「メープルウォーター」という、わずか3%の糖分を含んだ透明の樹液となって流れ出してきます。
500年以上前から作られてきた
メープルシロップは、1600年代にカナダに入植者が開拓にやって来るよりもはるか昔から、
先住民の人たちによってすでに作られていました。
春先の神秘的な自然現象から生まれるメープルシロップは、
厳しい寒さに耐えてきた人々にとって、春を告げる合図として愛され受け継がれてきたのです。
採取時期はわずか2週間
メープルシロップの元となる樹液「メープルウォーター」の収穫時期は、一般的に2月下旬~3月下旬におこなわれます。
年に1回、雪解けの頃のわずか2週間ほどしか採取できない貴重な樹液です。
メープルシロップの作り方
メープルウォーターの採取は、カエデの樹木を守るため細心の注意を払いながら、
樹木に採取口となる部分にドリルで小さな穴をあけて、蛇口のようなものを取り付けます。
そこから数秒に一滴くらいの間隔で染み出てくる樹液を、取り付けたバケツに溜めていきます。
たまった樹液は、大きな釜で4-5日かけて煮詰めながら水分を蒸発させ、メープルシロップは作られます。
木を切り倒すことなく、自然の恵みだけをいただくために、
約40リットルのメープルウォーターから、たった1リットルのメープルシロップしか作ることしかできません。
ゆっくり丁寧に手間と時間をかけて作られる、貴重な自然の甘味がメープルシロップです。
ミネラルの栄養が豊富
100%天然のカナダ産メープルシロップは、自然甘味料の中でも
- 甘さ控えめ
- カロリーが低い
- ミネラル類(カルシウム・カリウムなど)の栄養豊富
という特徴があります。
食品成分 | メープルシロップ |
エネルギー | 257 kcal |
たんぱく質 | 0.1 g |
炭水化物 | 66.3 g |
カリウム | 230 mg |
カルシウム | 75 mg |
マグネシウム | 18 mg |
マンガン | 2.01 mg |
ビタミンB2 | 0.02 mg |
葉酸 (ビタミンB群) | 1 μg |
パントテン酸 (ビタミンB群) | 0.13 mg |
ビオチン (ビタミンB群) | 0.1 μg |
(文部科学省・日本食品標準成分表・100gあたり食品成分データベースより抜粋)
はちみつに比べて
- カリウム約3.5倍
- カルシウム約19倍
- マグネシウム約9倍
- マンガン約10倍
という結果に。
はちみつは100gあたり303kcalなので、メープルシロップの方がローカロリー・炭水化物の値も低め、
甘いものを我慢しているダイエット中の人にもうれしい甘味ですね。
偽物メープルシロップに要注意!見分け方
では、ニセモノのメープルシロップとは具体的にどんなものを言うのでしょうか。
まずは値段。
本物のメープルシロップは貴重な天然の甘味料。お値段も決して安くはありません。
『250mlで1,000円以上』
が相場のようです。
しかしスーパーなどでは、
「メープル風味のシロップ」
としてかなり安価なものがたくさん売られています。
値段は1,000ml(1リットル)で1,000円以下とか…。本物の値段相場の4分の1くらいでしょうか。
これは、ガムシロップやブドウ糖、水あめや化学調味料などをまぜて本物に見立てた
「なんちゃってメープルシロップ」
です。
もちろんこれでは、メープルシロップ本来の栄養成分の恩恵を受けられず、健康に良いものとは言えませんね。
購入する際は、栄養成分や次にお話しする基準の表記があるか確認する必要があります
新グレードとは?本物メープルシロップの「基準」
偽物のメープルシロップを選ばないために!
カナダ産のメープルシロップを選ぶうえで、さらに大事なポイントがあります。
それは、メープルシロップの
「Grade(グレード)」
とよばれる4段階の基準・等級の存在。
これは、メープルシロップの色、風味、糖含量の違いによるもので、
品質に優劣があるわけではありません。
2017年より5段階だった旧基準が、次の4段階の新基準として改定されました。
1.ゴールデン(Golden)
2.アンバー(Amber)
3.ダーク(Dark)
4.ベリーダーク(Very Dark)
4段階の品質は全て「カナダグレードA」という最高の品質基準になり、
基準に満たないものは主に加工食品用として使われます。
グレードが新基準4段階になった理由2つ
メープルシロップのグレードが、5段階→4段階の新基準に変更になった理由。
それまでの旧基準では、アメリカとカナダで評価がバラバラ・別々の基準だったために、
同じ商品でも産地によって2通りのグレード(等級)が存在していたため、分かりずらい表記になっていました。
今回の新基準へ変更したことで、
・アメリカとカナダで異なった基準だったのを統一し調和させた
・メープルシロップの色や風味を分かりやすい表現にし、好みや用途に応じて選びやすくなった
など、消費者の私たちにとっても、スッキリ分かりやすく、選びやすくなったということです。
カナダ産メープルシロップの見分け方選び方ポイント5つ
メープルシロップを購入するときは、カナダ産のサトウカエデを使って厳密な製法で作られたものが一番安心です。
【ラベル表記例】
名称 | メープルシロップ |
原材料名 | カエデ樹液 100% |
原産国 | カナダ |
英表記 | PRODUCT OF CANADA / PRODUIT DU CANADA |
ポイントは5つ↓
2)100%純粋な楓の樹液が原料
3)原材料名は「カエデ樹液」「メープルシロップ」「楓糖液」など
4)原産国の表記 (「カナダ」・英語「PRODUCT OF CANADA」・フランス語「PRODUIT DU CANADA」)
5)「ゴールデン」「アンバー」「ダーク」「ベリーダーク」いずれかのグレード表記がある
メープル製品を購入する際は、裏面などのラベルや商品説明を確認くださいね。
カナダ産メープルシロップ・グレード(種類)ごとの有名おすすめブランド
同じ木の樹液を同じ方法で煮詰めても、採取時期によってできあがるメープルシロップの色や味は異なります。
4つのグレードのうち、色が薄く透き通った、収穫の最初に摂れる
「1.ゴールデン」がいわゆるメープルの“一番搾り“で高級品です。
最高級★1.ゴールデン(Golden)/デリケートテイスト
いちばん早い採取時期の樹液で作られるのが黄金色のゴールデンです。
淡く透き通ったゴールド色、4グレードのなかでも一番甘さ控えめでスッキリ繊細な風味。
もちろん、そのまま食べたり、パンやお菓子にかけてもOK。
↓カナダ『シタデール社(Citadelle)』のメープルシロップは100%純粋。カナダで最大の生産者
【アメリカ】グレードA ライトアンバー
2.アンバー(Amber)/リッチテイスト
ゴールデンの後に採取される樹液でつくられるアンバー。
Amberは“琥珀(こはく)色“という意味です。
美しい琥珀色で味もよく、メープル独特の風味が増します。
コーヒーに入れたり料理やパン、お菓子など色んな用途に最適です。
↓カナダ『デカセール(Decacer)社』のメープルシロップは、保存料・着色料一切不使用の100%天然
【アメリカ】グレードA ミディアムアンバー / グレードA ダークアンバー
3.ダーク(Dark)/ロバストテイスト
アンバーより更に時期がすすみ、メープル独特の風味と色がより濃くなるのがダークです。
濃厚な味で料理の味付けにも最適。
↓1978年創業のカナダ『メープルテルワー社』は創業40年以上の老舗メーカーブランド
【アメリカ】主にグレードB アンバー
4.ベリーダーク(Very Dark)/ストロングテイスト
採取時期の最後に採取される樹液からつくる「ベリーダーク」。
4グレードのなかでも、一番かなり甘く黒砂糖のような色です。
カナダでは、加工品などの甘味材料として使用されることが多いです。
カナダ産 100%ピュア メープルシロップ グレードA ベリーダーク(ストロングテイスト) 189ml/250g(瓶) 1本 シタデール(Citadelle)
人によって好みはありますが、
多く出回り値段的にも安定していて、味も無難な琥珀色の
「2.アンバー」
がプレゼントとして日本で人気があるようです。
カナダで購入するなら「2.アンバー & 3.ダーク」の二つは、値段も味もさほど区別がつかず
(私が味オンチなだけかもしれませんが…)ちょうどいい甘さなのでおすすめです。
⇒カナダ産メープルシロップブランド5選!オーガニックも通販で!
わたしのメープルおすすめレシピ
メープルシロップは、基本的に砂糖やはちみつの代わりとして
- お菓子
- 飲み物
- 料理(煮物など)
に何でもお好みで代用できます。
私が一番気に入ってるメープルシロップレシピといえば、
「メープル胡麻ドレッシング」!
・めんつゆ 1/2カップくらい
・マヨネーズ・すりごま・お酢 各大さじ1~2
・メープルシロップ お好みで
・生姜 お好みで
どこのご家庭にもありそうなこれらの調味料や材料と混ぜて、毎日サラダにかけて食べてます(^^♪
生姜とお酢が、良い感じにメープルの独特の甘さをおさえてくれて、
めんつゆとの相性バッチリで美味しいですよ!
そして最近は、ビールのおつまみに5分で作れる中毒性の高いレシピを見つけてしまったのでこれにハマっています(笑)↓
『簡単おつまみ ミックスメープルナッツ』
あまーいメープルシロップのカリカリのコーティングがとってもおいしく、手が止まりません!
ご質問はアプリまで!
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— kurashiru [クラシル] (@kurashiru0119) 2018年6月24日
新グレードで選ぶ!メープルシロップ本物偽物の見分け方選び方まとめ
自然の恵みをたっぷり含んだメープルシロップ。
お菓子の風味づけに使用したり、コーヒーなど飲み物に入れたりと、砂糖の代用品としてもメープルシロップは注目されています
また、赤ちゃんの離乳食や料理にメープルシロップを使う人も増えています。
インターネット通販でも気軽にメープルシロップが買えるようになりましたが、
原産国や成分・グレードを確認して、本当に体にいいメープルシロップを選び、あなたの健康生活にぜひ活かしてくださいね。